最後の診断

ぼくの好きな本、アーサー・ヘイリー著の「最後の診断」

昭和50年の発刊で、高校生の頃に読んだ本です。


忙しい病院での仕事に追われて老齢になった病理診断部長のピアスン、

毎日大量の診断と、役職の雑用に追われて、くたくたに疲れて、

新しく知識を得る時間が無く老年になってしまった。


新しく赴任した新進気鋭の病理診断医師コールマンは、

最新の知見に詳しく優秀だった。


コールマンは老年のピアスンの時代遅れの診断方法に改善を求めるも拒まれ続け、

病院運営を心配していた。

ピアスンの時代遅れの診断方法が問題を起こしつつあった。


そんな時、

若い女性の足の腫瘍が悪性か良性かで二人の診断に違いが生じる。

女性の脚を切断するかどうか、大事な診断の場面であった。


複数の外部の病院に意見を求めたが、

それらの病理診断の意見も分かれる。

女性の下脚切断がどうかの最後の判断が老年病理診断医に委ねられる。

良性なら切断不要の脚を若い女性からうばってしまう。


老年になり時代遅れの医師が最後の診断をくだし、

悪性として女性の下肢切断が行われる。

手術後の最終診断でも悪性であった。

この大事な場面での最後の診断では、老年病理診断部長ピアスンに軍配があがる。


しかし、時代遅れとなった老年医師は病院を追われて退職する。

代わりに新しく病理診断部長に就く若い医師に、

どんな役職の雑用に追われても、勉強を決して怠るなと忠告して病院を去ります。


高校生のときに読んだこの本で、

どんなに忙しくする中でも、医師は一生勉強を続けなければならないのだと強く思ったことを、

今でも心に刻んでいます。