うねび内科Blog

春の!?夜長に

「炎(ほむら)立つ」

岩手県平泉にある、中尊寺金色堂が、

1124年に創建されて900年だそうで、

本屋さんで歴史雑誌を買って読んだことから、

昔、読んだ「炎立つ」を読み返しています。


本の帯に「祝”平泉”世界文化遺産登録」等あったので、

2011年に読んだみたいです。


13年前も全5巻、一気に読んだのですが、

今また夜寝る前に読み始めると、

気がつくと夜長で、もう寝ないとと思って本を閉じます。


平安時代に、阿部氏が今の平泉地方を治めていましたが、

源氏の手柄のために源義家に攻められて滅亡します。

その後、阿部の子孫が再起して阿部改めて奥州藤原三代の栄華を開き、

中尊寺金色堂には三代のミイラが残っています。


奥州藤原三代の初代藤原清衡は、

奥州に誰もが平等に暮らせる街、仏教思想を街づくりに取り入れて、

中尊寺金色堂、毛越寺、観自在王院、無量光院などが

世界文化遺産登録されています。


この平泉は、国づくりのコンセプトが仏国土で

平和を目的とした国でしたが、

またも源氏の源頼朝が鎌倉から攻めて滅亡しました。


今の時代に例えれば、

平和に暮らすウクライナに理不尽に攻めるロシアのような話です。

そんな中、ウクライナにも平和のために戦う人がたくさんいると思います。


「炎立つ」の小説の主人公は、

藤原経清、その子奥州藤原初代清衡ですが、

かつてNHK大河ドラマで渡辺謙さんが演じていました。

平和のために戦って死んだ主人公に心惹かれて、

読み直しています。