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先日、第7回橿原地区医師会市民公開講座が行われました。
今年のテーマは「在宅医療の今とこれから」です。
在宅医療とは、高齢で通院できなくなった方、
癌末期の方で病院より自宅で最期を迎えたいと思われる方、
認知症で通院が大変な方などが対象となり、
対象となる患者さんの自宅にかかりつけ医が往診や訪問診療をすることです。
在宅医療は、病院で行う高度な医療はできません。
自宅で病気を治すのではなく、
患者さんの病気や老化と向き合いながら、
自宅で家族と最期まで一緒に過ごすことができるように、
医療、介護を通じて暮らしをサポートします。
当院でも、ケアマネージャーさんと連携して訪問診療を行っています。
月1回訪問診療をする方、毎週訪問診療をする方など、
僕が自宅に行く回数は患者さんごとに違いますが、
毎月60〜70人の方の訪問診療を行っています。
年間10数人の方が自宅で最後を迎えるときに立ち会います。
誰もが歳を取り、いつかは亡くなります。
いい人生だったと最期を迎えることができる、また、
家族と静かに最期の時間を過ごすことができるような形が、
訪問診療の理想です。